じぶんだけのしあわせ。

〈はじめに〉

むかーし、むかし、あるところに、ネガテイブなことばかり言うコビトがいた。ビトはブスだから、ビトは背が低いから、ビトは選ばれない側にいるから、ビトは何もかもに恵まれなかった、と。だから、ビトは不幸だ、と。

〈問題提起〉

しかし、本当にそうなのだろうか?

体外から幸せを吸収できるのではないだろうか。例えば、美味しいものを食べることや、好きなアーティストの音楽を聴くこと、ダンスや演劇を観ること、花や石鹸のいい香りを嗅ぐこと、そして、眠ること。

もちろん、可愛くないとか選ばれないとか、その他諸々のマイナス思考の原因を根底から解決してくれるわけではない。

だが、体外から優しさを吸収することで、心の居場所が作られるのではないだろうか。生きやすさを感じられるスペース(ゆとり)が生まれるのではないだろうか。

〈さいごに〉

自分を取り繕って明るくいてほしいとは思わない。自分は自分でしかない、自分の道は自分で選ぶ、他者の助言は取り入れない、という構えでいい。つまり、不幸だと感じる世界の中に、どこか生きやすさを感じれる世界に巡り合えることを知ってほしい。私はまだ知らない。